【ブログ】それぞれの役割からみる制作現場の1日

社員ブログ担当が回ってきました業界歴8年目です!
現在は「有吉のお金発見 突撃!カネオくん」を担当しております。

これまで、AD→D→APという順に立場役が変わってきているので、
それぞれの視点から収録の1日を振り返っていきたいと思います。
これからこの業界を目指している方の役に立つことができれば幸いです。

世間のイメージとのズレ
まず制作の現場は、外から見ると「とにかく忙しそう!」と思われていますが、
役割ごとに業務が細分化されているので、昔のイメージとは違って驚くかもしれません。
それぞれの役割で“見る景色”が少しずつ違うのが面白いところです。
今回は、これまでの経験をもとにAD・D・APそれぞれの視点で「現場の1日」をまとめてみます。

まずはざっくり役割整理しますと
AD(アシスタントディレクター):段取り・確認・進行補助。抜け漏れをなくす
→制作を支える屋台骨です!
D(ディレクター):見せ方の責任者。画・テンポ・演出意図を守る
→番組の「面白い」を担う方々です!
AP(アシスタントプロデューサー):成立条件を整える係。調整と手配で全体の進行を支える
→番組の収録がスムーズに行えるのはこの方々のおかげです!

収録前日
【ADの視点】
台本、進行表、持ち物、小道具、連絡網、動線…とにかく確認。地味だけど“何も起きない”ことが成功だったり…
【Dの視点】
もっとも早く “本番”が始まっていると言っても過言ではないでしょう。
スタジオで出すVTRの編集など、勝負の場面を乗り越えてから当日を迎えます。
「どの順番なら伝わるか」「想定外の返しをどう拾うか」など、判断材料を前日までに揃えておくのも重要です。

【APの視点】
出演者まわりの最終確認、各所への連絡、必要物の手配など
表に出ないけれど、“整っているかどうか”で現場の空気が変わります。

収録当日
入り〜最終確認
・AD:控室/資料配置/変更点の確認。抜けがないかの再チェック。
・D:セットの見え方、カメラ位置、進行の最終確認。
・AP:到着状況の確認、各所連絡、急な相談の窓口。

リハーサル〜段取り調整
・AD:常に1手先。次の準備に向け先回りして動く。
・D:盛り上げポイントの共有。現場の意思統一を早くする。
・AP:急遽の変更など予定通りいかない前提で、組み替え案を用意する。

本番
・AD:タイムキープ、進行補助、受け渡し。“止めない”ための動き。
・D:面白さの芯を握って判断。拾う/外す、テンポ調整。
・AP:全体の温度管理。トラブルが起きても“通す”選択肢を作る。

目指すのは風通しの良い現場
風通しの良い現場が多くなっていると感じています。
・共有の粒度を合わせる(ふんわり共有だと、誰かが裏で詰む)
・判断の基準を揃える(何を優先する回なのか:テンポ/情報量/安全など)
・相談のハードルを下げる(早めに言える空気=トラブルが小さいうちに消える)
挙げればキリがないですが、良いこと尽くしになってきます。
結果、雰囲気も良くミスのない現場が出来上がってきているんだと感じています。

おわりに
AD・D・APは、別の角度から同じ現場を見ています。
でも目指すゴールは同じで、「無事に終える」「面白くする」「次に繋げる」。
当たり前の積み重ねこそ、いちばん強い。そんな現場の“ある日”でした。

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