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マスクについて

助監督

マスク着用が日常になって久しい。
少なくとも都内では、冬のインフルエンザ予防も相まってマスクをしていない人は極稀だ。

職業柄作品毎に初めて会う方々がいるが、未だ挨拶の際のマスクの作法に戸惑う。
花粉時期や冬場にはマスクをしていても挨拶の時くらい顔を見せるようにしていたし、下の子にもそう指導していた。

けれども今はそれすら憚られる時世、マスクのまま挨拶し業務にあたっているが、
マスク有りきの状態でその人を認識し、本当にお互いに素の顔を知らないまま過ごす事に今はまだ慣れないでいる。

もう暫くすればそれすら当前になっていくのかもしれないが、
この状態が続くと思うと先々気掛かりなことがある。

はてさて何年程か、もう10年も経つか記憶が定かでないけれど、
ペットの犬に服を着せる傾向が増えた時期があった。

それまでは服を着ていない状態が普通で、
どちらかといえば犬が動き辛そうだとか飼い主の押し付けで可哀想だという風潮だったけれど、時間が経って当たり前になっていった。

その事自体に何の思い入れもないが、
それから暫くして、服を着ていない犬を見た時に「あ、あの犬ハダカだ」と感じ、衝撃を受けた。

それまでの(少なくとも個人的なものだが)常識が覆され、素の状態を「犬」ではなく「ハダカの犬」と認識している。

無意識に、気付かぬ内に、いとも簡単に認識が変わってしまっていたのだ!

そう考えると、マスクでも同じ事が起きるのではないか?
犬の服と同じようにマスクが常で、外された状態が異常になってしまうのではないか?

人の想像力は底知れぬものだし、隠されたものや見えないものにこそ魅力を見出す事が出来る能力がある。

今や生地やデザインだけでなくファッション性に富むマスクだが、これからはマスクで隠された部分にも新たな価値観や魅力、美意識が付与されていくのかもしれない。

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