お疲れ様です!
(この業界では昼夜問わず『お疲れ様です!』と言えば挨拶とみなされます)
バラエティ制作・制作5部 中峰 梓と申します。
現在、テレビ東京の『内村のツボる動画』という番組を担当してます。
今年の4月から、5年目にしてディレクターになったばかりで日々奮闘中です。
何を書いたら良いのか・・・・
ブログなんて書いたことないし、
学生の時流行った交換日記もサボりがちという理由でクビになることが多かったので
こういう文章に全く慣れてません。
ただ、これを読む方に『テレビの仕事ってこんなことあるの!?』と驚いてもらい、
興味を持ってもらえたら、拙い私のブログにも意味が出てくるのかな?と思いました
約5年間の中で、思わず「そんなのアリかよ!」と驚いた仕事を紹介しようと思います!
①毎日通った東大!
1年目に担当したテレビ朝日の特番で、
『現役東大生で変わった人に密着取材をする』というコーナーの担当になりました。
言わずと知れた日本最高峰の大学。この頭脳派集団の中から、
おもしろ変人を見つけてその人に取材を取り付ける、これが私のミッションでした。
番組が始動し始めたのが11月頭頃、そこから約1ヶ月半、
先輩と共に毎日東大門前に通いつめました。
登下校時の学生を狙うために朝は9時から夕方17時まで。
北海道出身の私でしたが東京の冬もクッソ寒かったです。
凍えながら東大門から出てくる人片っ端に声をかけまくりました。
東京の人は慣れてるんでしょうか?「あ、結構です」とか無言でスルーとか・・・
冷たくあしらわれることがほとんどでした。
しかし、地道に街頭インタビューを続けていく中で、1人の男の子が…
「僕、石集めが大好きなんです。今日もこれ拾って…」と、
リュックから3キロほどある石ころを出してきた時、
『やったー!!見つけた!こいつは決まりだ!!』と心の底からワクワクしました!
東大生じゃないのに、
毎日東大に通い変人東大生と仲良くなるという体験をできました!
②最初で最後にしたい!心霊スポット巡り
入社2年目で担当した、TBSの深夜番組で「心霊」特集をすることになりました。
都内で話題の心霊スポットをタクシーで巡る企画をしているタクシー会社を取材し、
「スタッフが体験してみた!」VTRを作ろう!となったのです。
こう言った、「体験してみた!」系のVTR
深夜番組で予算があまりなくタレントさんを呼べない場合、
大体!…いや、ほぼ確実に新人ADが出役になります。
私も例に漏れず、その心霊スポット巡りを体験することになっちゃいました・・・・・
私は霊感など一切ないのですが、その手の話が大の苦手です。
目に見えないものって一番怖くないですか!!!!????
とは言え仕事。
都内でも有数の心霊スポットだらけの地域である八王子
夜9時頃三和交通を出発し、11箇所も心霊スポットを巡りました。
最後に訪れたのは、八王子城跡
かつて、戦の折、見せしめのために
多くの娼婦が殺されたと言われる
地元でも超有名な心霊スポットだそうで…
ただ、ここにくるまでに10箇所も巡ったからなのか、
だんだん怖くなくなってきてました。
「案外平気だな〜。。。長かったな〜やっとこれで終わるわ〜」
入り口から5分ほど歩いたところにある鳥居の前に着いた時
「あ“あ”あ“あーーー!!」
確かに聞こえたのです。女性のうめき声が・・・!!
私はとっさに「キャー!」っと悲鳴を上げてしゃがみ込みました
それに驚き、一緒に居たタクシーの運転手さんや他のスタッフは
出口に向かってダッシュしました!…「いや!!置いてくなよ!!!」
必死で後を追いかけ出口に着いた時
「なんで置いてくんですか!?!?本当ありえない!!!」と
だいぶ年上のおじさん方にガチで怒ったのを覚えてます。
でも、仕事じゃなかったら絶対に経験しない恐怖体験をすることができました!
昔はもっと凄かったみたいで…
・ブータンの山道を落石の中、石を避けながら走り抜けたり
・2ヶ月間無人島で「奇跡の鳥」を探したり
・1年間住み込みで、家が出来上がる過程を撮影し続けたり
など、「そんなのアリ!?」と突っ込みたくなる仕事やエピソードが満載です!
それがこの仕事の面白いところで素敵なところです!
久しぶりに地元に帰って、同級生と仕事の話をするとみんな興味津々で聞いてくれます!
この瞬間、たまらなくウキウキします。(笑)
私は普通の国立大学を出ました。
商科大学だったので、同級生は軒並み銀行・保険・証券です。
私も就活し始めは、スーツを着てそう言った企業の面接を受けたのですが、
なぜか最終面接で落ちることが多く…
人生で初めて「私って何して生きていきたいんだろう?」と真剣に考えて迷った時
『人生の大半を占めることなんだから、自分の好きなことを仕事にしよう』
そう考えて今の仕事を選びました!
とにかく!この仕事してて良かった!と5年経った今も痛感します!
一般企業で働くことも、もちろん悪くはないと思うのですが、
普通の仕事では体験できないような、面白体験をしたい!
特別スポーツができなくても、頭がよくなくても…
誰でもこの欲求を満たしてくれるのがテレビの仕事です!
そして、その先には、そういう面白いモノを創り出すという世界が待ってます!