「はっちゃけ」ても怒られない仕事とは

  • アシスタントディレクター 長谷川 和音

皆様こんにちは。
制作一部の長谷川和音(かずね)と申します。

かるーく自己紹介をさせていただけますと…
業界歴は7年目ですが、実は、ユナイテッドには去年の4月に中途入社したばかり。
ユナイテッド歴は2年目、ぺーぺーな長谷川です。

というわけで、ユナイテッドについて語れることは数少ないため、
この業界で仕事をしてきたからこそ出来た経験をご紹介します。

■あの○○○ホールで大熱唱!?

年末恒例の音楽番組の舞台にもなっているあのホール。
ライブや観劇などで行ったことがある人も多いかと思います。

私は以前、そのホールで収録される音楽特番を担当しました。
本番の前には必ず、カメラリハーサルが行われます。
基本、確認の意味も込めて、出演者本人がやるのですが、
あるアーティストがどうしてもスケジュールが合わず、スタッフが代役でやることになりました。
するとなぜか、白羽の矢が私に立ちました。

「一生に一度あるかないかの経験!どうせならはっちゃけよう!」

何事も緊張しない性格が功を奏し(?)、やる気にみなぎっていた私は、
登場から本人になりきり、気付いたら、ステージのど真ん中で大熱唱していました。

めちゃくちゃ怒られるかと思いましたが、スタッフ陣は大盛り上がり。
「ただそこにいるだけの代役が多いのに、あそこまでやってくれると本番を想定できてリハの意味がある!」と、カメラマンからもお褒めの言葉をいただけました。

舞台袖で見ていた他の出演者のからも、「あんな代役見たことない!」と一瞬で顔と名前を覚えてもらえました。

これを機に、私の中でプチ代役ブームが発生。
一般観客ありの代役では、気合いを入れすぎてSNSに書かれたり、
私が代役したリハ動画を見た本人から、「君がやった通りやろう、って思いました」と直々に言われ、本番を見ると全く私がやった通りだったり。

と、「ミーハー感」丸出しのことを書いてしまいましたが…
私はこの経験から、

他人に何かを伝えるには、自分が思う「倍」はやりきらないと伝わらない!

ということを学びました。(無理やりまとめすぎ?)

自分たちが伝えたいことを、相手(視聴者)に伝わるように作るのはとっても大変ですし、毎回悩みながら苦しみながら作っているテレビマンがほとんどだと思います。
そして、その「悩み」の中にこそ、この仕事の「楽しみ」があると私は思って、毎日仕事に向かっています。

そんな私は今、「マツコの知らない世界」を担当中です。
先日OAされた、さかなクンがゲストだった「春の美味しいお魚の世界」を担当し、
ロケで余ったアジを、自宅で初めて「三枚おろし」をして、ギョ堪能しました。



あ、最後に一つお伝えし忘れていました。
私は、御年29歳、名前とは裏腹なごりごりな「おじさん」ですので、悪しからず…。

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